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MC新書・ピックアップ
西部邁『六〇年安保―センチメンタル・ジャーニー』
60年安保とはあの世代にとって何だったのか?
彼らはその落とし前をどうつけたのか?
六〇年世代にとっては安保闘争とは実に戦争であった。現在、真正保守の論客として活発な発言を続ける著者は二十代の初めに指導者として、それに関わっていた。いま四半世紀の沈黙を破って総括する。あの闘争とは何であったのか、と。言葉の真の意味においてラディカルであることは右とか左とかを問うことではない。ましてや転向・非転向の軸を行為の“一貫性”だけに求めるのは知の怠慢ですらある。その内実を問う契機、つまり転向ならぬ転回、認識の“首尾一貫性”をネグレクトするからだ。知の誠実のためにあえてあの安保闘争とは何だったのかを検証する著者の姿勢は凡百の類書とは異なり、よりリアルである。あえて「センチメンタル」に語ることがそれを逆証する。〝空虚な祭典〟の哀しき勇者たちは真に輝いていたか? 安保ブント「非行」派たる著者の面目躍如とした本の待望久しき復刊!(出版社からの内容紹介)
今谷明『戦国 三好一族』
信長以前に京・畿内で活躍した三好長慶を初めてとするこの一族は、統一政権の成立を遅らせた「あだ花」だったのか。長慶の父、元長が、堺に事実上の幕府(堺幕府)を成立させたことは意外と知られていない。その後、長慶が13代将軍の義輝と管領の細川晴元を京から追放し、畿内を含む9ヶ国を支配する。京・奈良・堺の三大先進地を中心に高度に発達した商工業圏を形成し、幕府、天皇・公家、宗教勢力との関係を調整するなど、事実上の「天下人」となる。武力的では信長に敗れたものの、実は歴史の選択肢として三好一族の歩みはもうひとつの統一政権への可能性を秘めていたのではないか。歴史の通説を覆す名著の復刊!(出版社からの内容紹介)
渡辺京二『なぜいま人類史か』
人類史的な課題を射程にいれた著者存念の思いがこの一冊にこめられた!!
われわれはどこに行くのか? 世界はいかに獲得されるのか? 現代資本制システムによって断ち切られ、漂流する〈個〉の弧絶を真正面から見据えつつ共同社会をイメージする。著者積年のテーマを平易な言葉で語った初の講演集。大胆かつ鮮烈な試みは、思想家・渡辺京二のアルファからオメガまでがすべて凝縮している。 本書をとおして、人がこの世に誕生し、存在し続けることの必然性とその意味を知ることになる。表題作のほかに「共同体論の課題」、名著『逝きし世の面影』に結実する「外国人が見た幕末維新」、「明治維新をめぐる考察」の四篇を収める。(出版社からの内容紹介)
網野善彦『歴史としての戦後史学』
初めて明らかにされた網野史学の原点と「戦後史学」への貴重な証言の数々――
本書は、網野善彦が戦後50年余を伴走した戦後歴史学への当事者としての証言と、折々に影響を受けた学問と研究者への独自の評価から構成されている。しかし、本書の核心は、近代歴史学の「歴史は進歩する」というテーゼが、現代の世界情勢を見ても崩れつつあることを網野自身が確信し、歴史学が現代に直面する諸問題に対応出来ていないとの危機感を表明している点にある。それを乗り越えるには、歴史学の歩みそれ自体にヒントがあると網野は考えている。没後3年、本書の網野の証言にますます耳を傾けねばならない。(出版社からの内容紹介)
網野善彦『日本中世に何が起きたか』
著者にとって大きな研究課題であった日本中世の宗教と経済活動の不思議な関係。経済活動と宗教者との関わりを解明し、中世社会の輪郭を鮮明に描いた秀作。
小松和彦『妖怪学新考』
日本の妖怪研究の第一人者による「妖怪学入門書」!
著者の学問研究の原点には、若き日の学生運動の体験がある。排除されたものへの共感と研究テーマとしての日本文化の中にあり続けた「闇の精神世界」が結合したのである。そのことが、「神」として祀られる存在がある一方で、祀られていない存在としての「妖怪」を発見することになる。さらに、学問研究の中心は「神」への関心が高いが、「妖怪」は研究の価値すら認めないアカデミズムへの批判にも繋がった。しかし、著者は、その原点を凌駕し、独自の人類学的な民俗研究を基礎に、好ましくない「超自然的な力や存在」である妖怪を研究することが、日本人の精神構造を理解する上で重要な学問的方法であることを提唱する。本書は、このようにして成立した「小松妖怪学」の基本テキストである。(出版社からの内容紹介)
吉本隆明『甦るヴェイユ』
シモーヌ・ヴェイユ像の全的転回を迫る問題作!
同時代のいちばん硬度の大きい壁にいつも挑みかかり、ごまかしや回避を忌み嫌ったシモーヌ・ヴェイユ。
初期の「革命」から後期の「神」の考察にいたる、その思想の現在性を明らかにする。
著者自身を、宮沢賢治とともに最もつよい関心で惹きつけてやまないヴェイユ思想の核心に迫る問題作!
待望の復刊!(出版社からの内容紹介)
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